母の日は昔から5月の第2日曜日だったのかしら?
母の日は毎年、5月の第2日曜日ですよね。そのため、今年の2024年は5月12日です。
昔から母の日が5月の第2日曜日ではありませんでした。
昔の母の日は違ったのですね!では、いつだったのでしょうか?
日本に母の日が伝わったのは明治時代の終わりごろとされ、1931年から3月6日が母の日として制定されましたよ。
本記事では、母の日がいつから始まったのかなどをお伝えしていますよ。
母の日が広まった昔のことを知れば、さらに大切な日なのだと感じます。
母の日は、花を贈るなど母親に日々の感謝を伝える日として、定着していますよね。
私が母の日に母親に送る花、と想像して1番に浮かんでくるのはカーネーションです。
普段照れくさくて言えない母親へ、母の日にはカーネーションを贈って感謝の気持ちを伝えてみませんか?
母の日が昔はいつだったのか?当時の皇后の誕生日だった
昔の母の日は5月の第2日曜日ではなかったのですね。では、いつだったのですか?
日本に母の日が伝わったのは明治時代の終わりごろとされています。
昔の母の日がいつだったのかは、当時の皇后(香淳皇后)の誕生日だった3月6日です。
本項では、母の日の起源を探ってみましたよ。
日本の母の日の起源には諸説ある
日本に母の日が伝わった起源には、下記のように諸説あります。
- 古代ローマ時代
- 女神リーアに感謝する春祭り
- イギリス
- 復活祭(キリスト教の行事)の数週間前の日曜日を「mother’s Sunday」としている
- アメリカ
- アンナ・ジャービスという女性が、母親を亡くし追悼するため教会で白いカーネーションを配った
アメリカでの、アンナ・ジャービスの出来事には裏話があります。
母親に感謝をする日として定められた母の日です。しかし、本来はそれだけではないのです。
母の日には、平和を願う母親たちの社会運動を記念したものだったのですよ。
母の日にはプレゼントを贈るという風習が特に染みついてしまい、同時に平和を願うことを忘れられつつあります。
今年は、感謝の気持ちに併せて平和についても考えながら母の日を過ごしてみてください。そうすれば、本当の意味での母の日を迎えられますね。
日本の母の日の歴史
日本の母の日がいつから伝わったのかの歴史は、以下の通りです。
- 明治時代の終わりころ
- キリスト教を通じてカーネーションを配る母の日が伝わる
- 1915年(大正4年)
- 教会でカーネーションが配られるようになり、一般にも少しずつ広まっていった
- 1931年(昭和6年)
- 当時の皇后(香淳皇后)の誕生日である、3月6日を母の日と制定される
- 1937年(昭和12年)
- 森永製菓が告知をしたことで、母の日は全国的に広まる
- 1947年(昭和22年)
- アメリカの母の日にならって、公式に5月の第2日曜日となる
母の日が大体的に普及したのは、大手菓子メーカーである森永製菓が、1937年に「森永母の日大会」を開催したことがきっかけですよ。
昔と今の母の日は日にちが違うのがわかりましたね。
母の日は世界各国でも行われている!5カ国を紹介♪
世界の母の日は日本とは異なるのでしょうか?
世界各国の母の日はいつなのか気になったので調べてみました。
本項では、イギリスやオーストラリアなど世界5カ国の母の日を紹介します♪
イギリス
イギリスの母の日は、日本の母の日の起源でもあるように、「復活祭」のイースター3週間前の日曜日です。
イースターは、日にちが決まっていないため母の日も毎年日にちが変わります。2024年は、3月10日でした。
イギリスではカーネーションも贈られますが、「尊敬」という花言葉を持つラッパスイセンと、シムネルケーキと呼ばれるケーキを贈るのが定番です。
私は、シムネルケーキと呼ばれるケーキを知りませんでしたが、調べたらとても可愛らしいケーキだなと感じました。
下の画像のようなラッパスイセンとシムネルケーキを贈るのですね。
オーストラリア
オーストラリアの母の日は、日本やアメリカと同じ5月の第2日曜日です。
発祥は、老人ホームで過ごす女性たちにプレゼントを贈ったのがきっかけという説もあります。
オーストラリアでは、カーネーションではなく、母親に感謝と尊敬の気持ちを込めて菊の花を贈るのが一般的です。
菊の英語名である「chrysanthemum(クリサンセマム)」は、略称が「mum」であり「お母さん」と同じ意味であることに由来しています。
私は菊の花といえば、お供え花のイメージが強いので少し驚きましたが、お母さんと同じ意味になると知りすてきだなと思いました。
イタリア
イタリアの母の日は、日本やアメリカ、オーストラリアと同じ5月の第2日曜日です。
日本のようにカーネーションを贈る習慣はなく、母親の好みのものをプレゼントします。
愛情表現が豊かなイタリア人は、日頃から母親への感謝の気持ちを伝えているためか「母の日だから」という特別感はあまりないようですよ。
タイ
タイの母の日は、毎年8月12日です。8月12日は、有名な「シリキット王妃」の誕生日です。
毎年この時期になると王妃の写真や絵を飾り、青い服を着てお祝いする習慣があります。
タイでは母の日に愛の象徴として親しまれている下のようなジャスミンを贈るのが一般的です。
韓国
韓国では、母の日と父の日を一緒にお祝いします。「オボイナル」と呼ばれる両親の日は、毎年5月8日です。
両親に日頃の感謝の気持ちを込めてカーネーションを贈ります。韓国では、プレゼントにお金を贈るのも主流です。
儒教の考え方に基づき親孝行の意識が強い韓国では、父母の日は特別な日とされています。
母の日にカーネーションを贈る理由は?白と赤の違いも
母の日にカーネーションを贈る理由は、上記の起源でもお伝えしたように、キリスト教を通じて日本に伝わったからです。
また、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が、母親を追悼するために教会で白いカーネーションを参列者に配った習慣からも由来します。
アメリカのアンナ・ジャービスという女性の話が広まって以来、母の日には母親に白いカーネーションを贈るようになりました。
赤いカーネーションと白いカーネーションの意味
私が母の日に送るカーネーションは、赤やピンクが多いのですが、白色と意味の違いはあるのですか?
カーネーションは、亡くなった母を偲んで白いカーネーションを祭壇に供えたアンナ・ジャービスの行動により、母の日の象徴とされています。
アンナ・ジャービスの提案で、白色と赤色のカーネーションの意味が変化していきました。
母親を失くしている人は白いカーネーションを、健在な人は赤いカーネーションを胸に飾るとし、やがて母親に贈る習慣へと変化していきましたよ。
日本で赤いカーネーションが定番の理由
日本で母の日が浸透した当初は、アメリカのアンナ・ジャービスの提案と同様に母親が健在かそうでないかでカーネーションの色を区別していました。
しかし、白色のカーネーションを贈ると母親を失くした子どもが傷つくのではないか、という声が上がりました。
母親を失くした子どもが傷つかないように、母の日には赤いカーネーションを贈ることが主流になりましたよ。
この機会に普段照れくさくて言えない母親へ、カーネーションを贈って感謝の気持ちを伝えてはいかがでしょうか?
まとめ
- 昔から母の日が5月の第2日曜日だったのではなく、いつだったかは、当時の皇后(香淳皇后)の誕生日であった3月6日
- 日本の昔の母の日は、明治時代の終わりころからキリスト教を通じて伝わりカーネーションを配られるようになったことが始まり
- 母の日が大体的に普及したのは、大手菓子メーカーである森永製菓が、1937年に「森永母の日大会」を開催したことがきっかけ
- 母の日は世界各国によって日付や贈るプレゼントもそれぞれ異なる
- 母の日にカーネーションを贈る理由は、キリスト教を通じてカーネーションを配ると日本に伝わったから
- アンナ・ジャービスの提案で、母親を失くしている人は白いカーネーションを、健在な人は赤いカーネーションを贈る習慣になっていった
- 日本では、母親を失くした子どもが傷つかないように、母の日には赤いカーネーションを贈ることが主流になった
本記事で母の日が昔はいつだったのかや、日本に伝わった起源も知れましたね。
日本の母の日は、赤いカーネーションを贈ることが習慣になったことも知れました。
いつもは照れくさくて言えない母親へ、感謝の気持ちを込めて母の日にはカーネーションを贈ってみませんか?
また、今年は感謝の気持ちと併せて、平和についても考えながら母の日を過ごしてみてくださいね。